JAID総会・学術大会のご案内

令和6年JAID総会・学術大会のご案内

JAID総会・学術大会2024

テーマは、「最新のデジタルソリューション及び歯科医師と歯科技工士との連携」と題しまして、海外演者として、ICOI KOREA 会長のMOON-SEOP YUM先生を招聘し、外部からは、富樫宏明先生(佐賀県)、崎田竜仁氏(ケアーズ・ソリューション・センター所長)JAID会員から森本太一朗先生、松成淳一先生、安岡大志先生の演者にて開催いたします。
口腔内スキャナー、3Dプリンター、ミリングマシーン、コンピューターガイド・オペシステムなど多くのデジタル機器が広く拡充しつつある現在、従来の「印象採得→技工士」というような流れでは、適応できなくなってきました。この機会に歯科医師がこういったデジタル機器をどう臨床に落とし込んでいるか、また、技工士がどういう対応を行っているかを相互が理解することで、歯科治療レベルの向上に寄与すべく企画いたしました。

日時 令和6年11月10日(日) 9:30-17:00(予定)
場所 品川シーズンテラスカンファレンスタワー棟3F
〒108-0075 東京都港区港南1丁目2−70
参加費用
歯科医師
JAID会員及びJAID会員医院に勤務/ ¥15,000 一般/ ¥25,000

歯科技工士
JDHC会員及びJAID会員医院に勤務/ ¥10,000

歯科衛生士
JDHC会員及びJAID会員医院に勤務/ ¥5,000

演者

ソウルトップデンタルクリニック・個人開業医(韓国・ソウル)
◆学歴
Wonkwang歯科大学卒業 歯科医師
韓国医科大学病院 臨床教
Deaguカトリック大学臨床教授 医療センター
◆経歴
韓国顎顔面形成外科および再建外科医協会研究員
国際口腔インプラント学会(ICOI)専門医
韓国審美歯科学会(KAED)修士
世界超音波ピエゾ電気骨外科アカデミー専門医
◆功績
ICOI(国際口腔インプラント学会)韓国支部会長
韓国審美歯科学会(KAED)副会長
韓国の歯科医師の最大のコミュニティ、Dent-Photoの創設者
講演タイトル
歯科医師が直接設計に関与したサージカルガイドによるインプラント
インプラントの位置づけと場所は患者と歯科医師にとって最も重要であり、デジタルサージカルガイドは最善な解決策として選ばれています。デジタル技術は近年改善してきています。デジタルサージカルガイドにはいくつかの利点があります。
まず、サージカルガイドは低侵襲の手術であり、手術部位を切開しません。第二に、サージカルガイドはインプラントを正確な場所に位置付けるのに役立ちます。しかしながら、依頼を受けた歯科技工士が作製したサージカルガイドは、術者の意向と違う、ということがよくありました。この臨床症例報告では、歯科医師が直接設計に関与したデジタルサージカルガイドを使用してインプラント埋入をした症例をご紹介します。
長崎大学歯学部卒 歯学博士
医療法人祐歯会 理事長
とがし歯科医院 院長
◆所属学会・認定医
・ICOI国際インプラント学会 指導医
・日本骨代謝学会
・日本顎咬合学会
・日本環境感染学会
講演タイトル
『歯科DXの新展開』〜デジタルテクノロジーが切り拓く、歯科医療の明るい未来〜
デジタルテクノロジーで生産性の向上を図ることは、歯科界のみならずあらゆる業界での課題となっています。歯科でもこの20年は、歯科用CTやCAD/CAMの普及など、絶え間のない変革期でありました。その中でも現在、最も注目されている歯科のデジタル化は、口腔内スキャナーやCAD/CAMによる補綴物製作についてでしょう。
現時点で、ほとんどの補綴物製作・技工工程をデジタル支援で行うことができるようになっています。本日の講演ではたくさんのデジタル機器についてお話しするわけですが、これらを導入しただけでは恩恵は多くはありません。デジタル化による生産性向上を活かした仕組み作りまで行って初めて、デジタル化の意義は最大化されます。これが最近巷でよく耳にするデジタルトランスフォーメーション(DX)です。当院では特にこの3年間、かなり極端なDXを行なってきました。その成果は絶大で、経済性も含め、スタッフも私自身も生活が一変しました。その要諦をお話しします。さらに、各領域における診断・治療や、ほぼ全ての技工・補綴物製作の工程をDXした当院では、次の課題としてメタバースに取り組んでいます。VRを用いて、CTの画像診断に使い、CADデータで遠隔地にいる技工士と補綴設計のミーティングをしたり…その用途は拡がる一方です。歯科医療のデジタル化が可能にした世界です。これらを紹介し、歯科デジタルトランスフォーメーションの可能性の一つとして提言します。
◆経歴
鹿児島歯科学院歯科技工士科を卒業後、国際デンタルアカデミーにて研修活動を修了。1997年にアートデンタルラボを開業する。その後、2009年に鹿児島県薩摩川内市で鹿児島ミリングセンターを、2018年に東京都品川区で株式会社CARESソリューションセンターを開業。歯科技工物制作および歯科用医療機器の販売や歯科材料・デジタルソリューションの開発に従事する。
講演タイトル
CIB補綴の説明とマテリアル
近年歯科治療のデジタル化は急速に進んでいます。
特にインプラント治療を含む補綴歯科治療では、診断に始まり、口腔内スキャナーを用いた印象採得や咬合採得、そしてCAD/CAMによる模型や補綴装置の製作など、多くのステップでデジタル技術を用いています。
その中で、デジタル技術の限界やアナログ作業を組み込む必要性と必要箇所、そしてマテリアルを紹介したいと思います。
◆経歴
2004年
九州大学歯学部歯学科卒業(DDS取得)
2004年
ロマリンダ大学歯学部インプラント科
(インターン、レジデント)
2009年
森本歯科医院 勤務
2010年
ロマリンダ大学歯学部インプラント科 修士課程修了(MSD取得)
2015年
森本歯科 院長
2016年
九州大学大学院歯学府歯学専攻博士課程終了(PhD取得)
2023年
森本歯科 理事長
講演タイトル
インプラント審美治療に対して技工士と連携しデジタル技術を用いた取り組み
デジタル技術を用いることで、治癒後の周囲組織を予測して最終補綴形態を即時に提供することができるようになり、これまで複雑であった抜歯即時インプラント埋入時の対応がシンプルになった。また、最終補綴製作時にも口腔内スキャナーのデータをうまく活用することで、技工士に的確に情報を伝えることができるようになり、長期的に審美的な結果と患者の満足度をもたらすことができるようになった。
日本口腔インプラント学会専門医
東京医科歯科大学非常勤講師
ICOI Diplomate
JAID会員
講演タイトル
すべての症例にX-Guideを。JAIDメンバーの症例から
2020年X-Guideシステムが発売され、全国のJAIDメンバーはいち早く導入してきた。
それぞれのインプラントメーカー、コンセプトによってさまざまな症例に活用しいる様子を、JAIDを代表して解説したい。また、JAIDが日本に紹介したゼロボーンロスコンセプトについても、X-Guideのプランニングと合わせて説明したい。
ICOI(国際インプラント学会)指導医・理事。日本臨床歯科医学会大阪支部(大阪SJCD)所属、公益社団法人日本口腔インプラント学会、特定非営利活動法人臨床器材研究所、AAID(アメリカインプラント学会) 認定医(Associate Fellow)、iACD (International Academy of Contemporary Dentistry)指導医、ニューヨーク大学CEコースオペディレクター、日本歯科医師会会員、日本デジタル歯科学会会員、日本臨床歯周病学会会員、OJ(Osseointegration Study Club of Japan)正会員、ENの会、5-D Japan会員、JAID理事ほか、さまざまな団体に所属。一般財団法人 日本プロスピーカー協会 ベーシックプロスピーカー
講演タイトル
XRを用いた当院が行っている院内教育の現在
現在、若手の教育に時間を費やし、ある程度時間をかけて育てても活躍できるようになれば開業というプロセスが多いように感じます。時短でどのように育成していくのかがキーポイントになります。当院の方法を今回お見せできればと考えております。